Limbeckerのドイツ移住ブログ

ドイツやイタリアへの引っ越しにおける苦労話

税のクラス (配偶者控除など)Lohnsteuerklasse

キーワード

「Lohnsteuerklasse」(ローン・シュトイアー・クラッセ所得税のクラス

「Steuerklassenwechsel」(シュトイアー・クラッセン・ヴェクセル)税のクラス変更

「Finanzamt」(フィナンツ・アムト)税務署

「Steuererklärung」(シュトイアー・エアクレールンク)確定申告 

 

 

ドイツでは(被用者である場合の話ですが) 所得税はクラスが I から VI まであります。

配偶者の有無や、配偶者とあなたの所得の大小関係、副業の有無によって決まります。

 

I 独身者 や、結婚しているが別居中の人 など。

II 片親である人(=子供がいて、配偶者はいない)。

III 結婚していて同居しており、配偶者よりも自身の収入が多い人。

IV 結婚していて同居しており、配偶者と同程度の収入を得ている人。

V クラスIIIの配偶者をもつ人 (=結婚して同居しており、配偶者の方が収入が多い人)。

VI 副業を持つ人の場合、副業についてはクラスVIの税率が適用される。 ダントツで一番高い。

(cf. Wikipedia "Lohnsteuerklasse" Lohnsteuerklasse – Wikipedia 

 

住民登録が済むまでは、もっとも税率の高いクラス VI に基づいて額が計算される仕組みになっているようです。

 

この結果わたしの給与は税引前€3,500余ながら、手取りは€1500以下となっていました。(ちなみにこれは、ドイツの新人ポスドク共通の給与水準であり、TV-L 13Eという。)

 私が本来あてはまるはずのクラス III と比べて€700ほども低い額です。住民登録が遅くなることの不利益がこんなところに出るとは、渡独前には想像もしていませんでした。

 

 さて、住民登録を12月に外国人局で済ませ、年明けには識別番号(Identifikationsnummer イデンティフィカツィオンス・ヌンマー)が割り当てられました。

 これで次回からクラスIIIの給与が振り込まれるはずと、心待ちにしていたのですが、1月に振り込まれた額は期待よりも若干少ない。教授にお願いしてFinanzamt(税務署)に電話確認してもらったところ、クラス I に分類されているからでした。(夫婦で登録に行ったのに何故?)

 これを直すには税務署 Finanzamt に行ってクラス替え(Steuerklassenwechsel シュトイアー・クラッセン・ヴェクセル)の届けをしなければならないそうです。

 

 クラス替えは、平日午前に税務署に行って「Steuerklassenwechsel」と繰り返し唱えていたら待ち時間を含めて1時間ほどで無事に終わりました。用紙は税務署に置いてあります。1ページほどにわたって住所氏名、識別番号、収入額、という程度のことを書き込みます。インターネットで予め手に入れることもできますが、その場で埋めるのもさほど難しくありません。配偶者が働いているか聞かれて、Neinと答えるだけのドイツ語会話力が必要でした。

 パスポートと、これまでに受け取った給与明細を使いました(婚姻証明書も要ったっけな?どうせ大した重さではないので、公的性格を持った書類はありったけ持って行くといいです)。

 

 

 ついでに、これまで多めに支払っていた所得税は、今年の分は、翌月分の給与振込と合わせて返付され、去年の分は、税の確定申告(Steuererklärung)をすると何ヶ月か後に戻ってくることもわかりました。

 もちろん、日本ですらどうやるか分からない確定申告。教えてもらった確定申告の書類を持って帰るも、ドイツ語だらけでページ数もたくさんあり、身の毛がよだつばかりです・・・。

 

 確定申告は、後日、ドイツ人である友人の助けを借りながら申告だけはなんとか済ませることになります。

該当記事-税の確定申告(Steuererklärung)2016。 ついでに、その後、お金を無事取り返す; 該当記事-Lohnsteuer 所得税の払い戻しを受ける。 )