Limbeckerのドイツ移住ブログ

ドイツやイタリアへの引っ越しにおける苦労話

税の確定申告(Steuererklärung)2016

キーワード

「Steuererklärung」(シュトイアー・エアクレールンク)確定申告

「Elster」エルスター。オンラインで確定申告ができるサイトの名前。

「Lohnsteuerbescheinigung」(ローン・シュトイアー・ベシャイニグンク)所得税確認書

 

[ドイツの所得税のクラス分けと、確定申告が必要になった経緯については、次の記事を参照。 該当記事-税のクラス (配偶者控除など)Lohnsteuerklasse ]

[確定申告の結果、2018年3月になって税の一部が戻ってきました。 該当記事-Lohnsteuer 所得税の払い戻しを受ける  ]

 

 

確定申告はオンラインでできます。たとえば2016年分の税に関することは、年が改まってから2017年に行います。

https://www.elster.de/eportal/start

これがトップページなので、「Benutzerkonto erstellen」からアカウントが作れます。

アカウントを作った際に、暗号鍵のようなファイルがダウンロードされます。そのファイルは毎回ログインするときにアップロードすることが必要なので、大事にとっておきましょう(わたしは、褒められる行為か分かりませんが、自分自身にeメールで送っておきました)。

 

 

確定申告をするためには、

「Lohnsteuerbescheinigung」(所得税確認書)という書類が手元に必要です。

前年に納めた所得税や、色んな社会保険費が、細かく記されたこの書類は、2月末-3月初めに届きます。これを参照しながら、さまざまな数字を打ち込んでいくことになります。

 

 

入力すべき項目は、所得税確認書に載っている数値に加えて、

「年金収入はあるか?あるならその額」(これに当てはまる人は少ないと思うが)、

「寄付をしたか?したならその額」

「別居している養育家族はいるか?いるなら養育費の額」

「費やした医療費」

など、多岐に亘ります。ひとつひとつの質問は難解ということはないですが、普段触れないドイツ語の語彙が要るので、母語話者の助けなしには(そして、たとえあっても)骨の折れる作業になるでしょう。

 

 

引越しや職業訓練に掛かった費用も、入力すると控除の対象になるようなので、資料の残っている人は概ねの額を計算しておきましょう。

私の場合は、ドイツに引越す際の夫婦の航空機代、1200€(安・・・)と、配偶者のドイツ語学校の料金499€を申告しました。まるまる控除されるので、航空機代は大切です。

 

申請用紙はダウンロードできるので、入力を始める前に準備しておくこともできます(URLを思い出したらここに貼っておきます)。

 

 

私自身の話ですが、ドイツにやってくる直前に、勤め先の大学が航空券代金を負担してくれないと知って、少しがっかりしたことがありました。あとで聞いた話によると、こういった旅費は、職場が負担してくれるというよりは、確定申告によって控除・補填してもらえるというのが、ドイツではむしろ普通だそうです。その意味でも、赴任したてで言葉のハードルはありますが、渡独の翌年はぜひ、(ネイティブの友達に手伝ってもらいながら?)確定申告に挑戦してみてください!

 

 

(確定申告は翌年でなくても5年後くらいまでなら間に合うことになっていたと思いますが、時間の経過とともに記憶や必要書類が散逸していくことは言うまでもありません。)