Limbeckerのドイツ移住ブログ

ドイツやイタリアへの引っ越しにおける苦労話

Lohnsteuer 所得税の払い戻しを受ける

キーワード

Guthaben(グート・ハーベン)

     = 「預金、残高、貸し方」

erstatten(エアシュタッテン)

     = 「補償する、reimburse」

Solidalitätszuschlag(ゾリダリテーツ・ツーシュラーク)

     = 「連帯加算金(旧東ドイツ地域の経済発展のために徴収されている)」

 

 

 

[これに先立ち、確定申告 Steuererklärung をし(該当記事)、その後いちど、不本意な回答を受けていたのであった(該当記事)。

また、所得税のクラス分けについては次の記事を参照。該当記事-税のクラス (配偶者控除など)Lohnsteuerklasse]

 

 

 

3月5日に税務署 Finanzamt から郵便が届き、開封すると難しい数字の並んだ表に加えて

 

「Das Guthaben von **** € wird erstattet auf das Konto ...」

 

という文言のある紙が入っていました!これはどうやら

 

「**** € の預金が口座...に補償されます」

 

という意味のようです。ネットでドイツの銀行口座の残高を確認すると、たしかにその額が振り込まれていました!

 

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私の読解力と推定の範囲で、今回の計算の内訳を記します。(ドイツではコンマとピリオドの使い方が日本と逆なので、金額はドイツ風の趣向で書いています。)

 

 

まずはポスドクとしての3ヶ月分の給料が約 11.000 €.

 

2016年の本来の税額を計算するにあたり、以下の控除が行われます(私がおこなった確定申告にもとづいて)。

渡独の際の航空券が夫婦で 1.200 €.

配偶者のドイツ語学校の授業料が 499 €.

支払った種々の社会保険料(健康、年金、失業保険など) 2.600 €

 

これを控除すると約 6.900 €.

この額にかかる税率が 4,13 % らしく、支払うべき税は 287,00 €.

Solidalitätszuschlag(連帯加算金)は 0 €.

 

ここで、このゾリタリテーツ・ツーシュラークとは、東西ドイツ統一にあたり東側の経済を西側に追いつかせるための施策の財源として1991年に導入されたものらしいです(cf. Solidaritätszuschlag – Wikipedia)。

所得税額が一定値を超えると、所得税額の 5,5 % が徴収されることになっています。私のようなクラス III の人の場合、その一定値は年間 1.944 € ということになるようです。

 

一方、2016年に支払っていた税は 3.100 € (住民登録ができていなかったので、控除や税率が異なっていたため)。

Solidalitätszuschlag は 170 €.

 

したがって、支払うべきであった額と、実際に支払った額の差が 2.900 € あまり。その額が銀行口座に振り込まれたというわけです。

 

 

 

 ここまで理解した上で、9月の結果通知を見ると、今回と基本的に同じ内容の計算がなされていることが分かりました。お金が払い戻されたのが、異議申し立ての結果なのか、それとも単に待っていればこのタイミングで実行される予定だったのか、分からない部分もありますが、とにかく絶対に確定申告は行なって正解でした。皆様も、潤い多き Steuerleben(税金生活)を・・・。